ブログ

2024.09.04

冷凍焼け

こんにちは。
西八王子にある歯医者LCKfデンタルクリニックです。
管理栄養士のEです。

 

まだまだ気温が高く、食品の保存管理が大変な時期ですね。
冷蔵保存よりも冷凍保存の方が食材のもちがいいことから、
買いだめや作り置きをして冷凍する方は多いのではないでしょうか?
本日は、冷凍保存による「冷凍やけ」について説明します!

 

冷凍やけの主な原因は、『乾燥と酸化』です。
長期間冷凍保存された食材は、水分が蒸発し乾燥します。
乾燥した食材に空気が触れることで酸化が進み、食材の冷凍焼けが進みます。
食材に霜のような氷晶がついているのも、冷凍焼けによる劣化の1つです。

冷凍庫を開け閉めすることで、庫内で温度変化が生じ何度も乾燥と酸化を繰り返すため、
長い期間冷凍すればするほど冷凍焼けは悪化します。

冷凍焼けした食材は食べても問題ありませんが、
風味が落ち、美味しく食べられない可能性が高いです。
煮込み料理やスープなど、調理に一工夫することで再度美味しく食べることができます。

 

【解凍のコツとおすすめ調理方法】

≪ 肉類 ≫
解凍方法:肉の重さに対して、3%の塩水にお肉を入れ、冷蔵庫で一晩置く
調理方法:匂いが強くなっているため、煮込み料理、生姜焼きなど
     しょうがやにんにくを使った料理がおすすめ

 

≪ 魚類 ≫
解凍方法:温塩水(ぬるま湯で35%の塩)に魚を入れ12分したら取り出し、
     キッチンペーパーで水滴を拭き取る
     新しいキッチンペーパーで包みラップをして、冷蔵庫で半日〜1日解凍
調理方法:照り焼きや味噌煮といった、しっかりと味付けする調理がおすすめ

 

≪ うどん ≫
解凍方法:生麺を冷凍した場合→そのまま沸騰したお湯で指定時間ゆがく
     ゆで麺を冷凍した場合→溶けるまでゆがくor電子レンジ23分加熱(600W
調理方法:食感が落ちるため、煮込みうどんや濃い味付けの調理がおすすめ

 

≪ 野菜 ≫
解凍方法:火が通りやすい野菜:凍ったまま調理する
     火が通りにくい野菜:電子レンジ2分加熱(600W)してから調理
調理方法:煮込み料理であればそのまま調理してもOK

 

≪ パン ≫
解凍方法:濡らしたキッチンペーパーで包み、電子レンジで10秒加熱(600W
調理方法:乾燥により、パサパサしているのでトーストがおすすめクルトンやパン粉にするのも◎

 

【まとめ】冷凍焼けしやすい食材は、水分・油分の多い固形の食材
     どの食材も冷凍保存可能な期間は大体1ヶ月前後!

 

長期間の冷凍保存は工夫した調理方法でも美味しく食べるのは難しいです。
品質が劣化する前に、できるだけ早く食べるようにしましょう。

 

【冷凍焼け防止ポイント】

①空気に触れないよう密閉
☑ ラップに包み、ジップロックに入れる
☑ 真空状態保存のシュリンク包装

②冷凍庫内の温度を保つ
☑ 冷凍庫の開閉をできるだけ減らす、開ける時も短時間に抑える

③急速冷凍
☑ 食材中の水分を細かく凍らせるため、鮮度を保ったまま保存可能
☑ 解凍時のドリップも出にくく、美味しさを保てる

④下味冷凍で酸化を防ぐ
☑ 調味液につけることで、食材の乾燥予防、酸化抑制
☑ 味付けをしたくない食材は、油を塗る、少量の砂糖水につける

 

温度変化や保存時の状況によっては、食中毒菌が潜んでいる場合もあります。
冷凍では死滅しない食中毒菌もあるため、調理する際はしっかりと加熱をおこなったうえで、
食べるようにしてください。

気になることや質問等ございましたら、お気軽にお声がけください!

チャットボットを起動する