こんにちは。西八王子の歯医者、LCK fデンタルクリニックです。
管理栄養士のHです。
前回、五蔵についてご紹介しましたが、今回は六腑についてのお話です。
前回のおさらいです。
五蔵六腑は食物から栄養成分や水分を消化吸収して気・血・津液(水)を生成し、貯蔵する臓器のこと。
五蔵は「肝・心・脾・肺・腎」の五つの臓器をいい、
六腑とは「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」の臓器をいいます。
各臓器の主な機能と流れは次のとおりです。
現代医学では聞きなれない「三焦」
2月4日の「天人合一④」でも簡単にふれたのですが、ここで改めて注目してみたいと思います。
五腑すべてを包み通じ合わせる腑で、気や津液がめぐる通路と考えられています。
(リンパなのでは?という説もあるようですが、実態はつかめてないのが現状のようです。)
今回は古来から伝わる学説の中から、ご紹介します。
三焦は文字のごとく、三つの焦から成り立ちます。
ひとつめは「上焦」
体の上部、胸膈までの部分を指し、肺、心が含まれる。水穀の精気を全身に行き渡らせて臓府組織を滋養します。
ふたつめは「中焦」
中部、上腹腔のおへそまでの部分を指し、脾胃を包みこんでいます。脾胃を助け、水穀の腐熟、糟粕の泌別、津液を蒸す、水穀精微をつくりだすなどのはたらきがあります。
最後の「下焦」は、中焦の下から二陰までの部分を指し、小腸、大腸、肝、腎、膀胱はここに含まれます。
精濁を分別し、廃物を外に排出します。
中医学ならではの難しい言葉がありますが、要は気・津液を他の蔵へと送ったり受け取ったりする道が腑である。
と考えてもらえるとよいかと思います。