こんにちは。管理栄養士のHです。
前回、人と自然界との間では密接な関係を重視している。
というお話をしました。
季節や気候の変化は、直接的に体へ影響を与えます。
夏と冬を例にあげてみましょう。
夏は気温が高く、太陽の日差しも厳しくなる季節です。
五臓の「心」に属し、夏は心の機能が活発になります。
外気温が高いので、熱や汗が出やすくなったり、冷たいものを欲しくなったり、飲み物をたくさん飲みたくなりますね。
そして暑熱が強すぎると、「気」と「津液」を消耗させ血流に影響が出るので、
体液を補充し、のどの渇きを潤し、体調を回復させてあげる必要があります。
では冬の場合はどうでしょうか。
冬は寒さが厳しく、悪寒や四肢の冷え、風邪を引きやすくなるなどの不調があらわれます。
五臓の「腎」に属し、生命を維持するために必要なエネルギーのみなもとである「精」を蓄えている器官でもあります。なので、腎の働きが充実していれば生命力も強くなると考えます。
そのためには、腎を養う食材をとってあげることが大切なポイントの一つとなります。
自然界との関係性、なんとなくイメージは湧いたでしょうか?
次回は、もう少し内容を掘り下げて紹介をしたいと思います。