こんにちは。管理栄養士のHです。
薬膳は中国古代からの思想である薬食同源※の考え方が基礎となっていて
体質や症状に合わせて、季節の移り変わりとともに食事内容を考えることが大切です。
(※すべての食物は薬となり得る)
大まかに薬膳での食事のとり方を三つにわけると
◇健康を保つものを補う食事
◇健康を害する原因を取り除く食事
◇陰陽のバランスをととのえる食事
になります。
「性」「味」「帰経」「補瀉」「昇降浮沈」など食物には様々な効能があります。
健康維持のために、どのような食事をとればよいか。
今回は「五性」についてご紹介。食物が持つ効能をここで覚えてみましょう。
寒性、涼性に属する食物は主にスイカ・胡瓜・緑豆など、夏の薬膳、熱性体質などの食事に使います。
熱性、温性に属する食物は主にニラ・ネギ・かぶ・唐辛子など冬の薬膳、冷え性体質などの食事に使います。
中華がゆを例に食物の五性をみてみましょう。
暑い夏にはもり蕎麦を食べ、寒い冬にはネギたっぷりの鍋を食す。
また、体に熱がこもっている時には胡瓜を丸かじりし、冷えを感じる時にはカブのスープで体を温める・・・など、食物の性質を利用してお食事を楽しんでみてください!