インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期に使用するマウスピース矯正(インビザライン)です。従来のインビザラインは、永久歯に生えそろってから使用していましたが、技術の進歩により混合歯列期への適用が可能になりました。
対象年齢は、10歳~
こんなお子さまにおすすめ!
- ワイヤー矯正を避けたい
- 口元の見た目が気になる
- 矯正装置の影響でむし歯のリスクが高まる事態を避けたい
- 指しゃぶりや舌癖の改善が必要
- 痛みをなるべく抑えたい
- スポーツや管楽器の演奏への影響を避けたい
インビザライン・ファーストの特徴
目立たない透明なマウスピース矯正
インビザライン・ファーストは、透明で薄いマウスピース型の矯正装置です。多感な時期は、目立つ矯正装置を使用すると口元にコンプレックスを感じるようになる恐れがあります。インビザライン・ファーストであれば、周りの人に矯正していることを知られる心配がほとんどありません。
通院回数が少ない
インビザライン・ファーストは、2週間に1回のペースで新しいマウスピースへと交換します。通院の頻度は1~3ヶ月に1回程度のため、お子さまの通院の負担を抑えられます。
痛みが少ない
インビザライン・ファーストは、装着時の痛みが少ないため、痛みを懸念されているお子さまにおすすめです。
むし歯のリスクが低い
生え変わったばかりの永久歯は歯質が弱く、むし歯になりやすい状態です。インビザライン・ファーストは取り外し可能なため、従来どおりに歯磨きができます。ワイヤー矯正と比べると、むし歯のリスクが低いと言えるでしょう。しかし、ケアを怠るとむし歯になってしまいますのでしっかり予防しましょう。
スポーツや管楽器の演奏に支障をきたさない
ワイヤー矯正の場合、転倒時やボールが口元に当たったときなどに口の中を切る恐れがあります。マウスピース矯正であれば、粘膜に強く触れる形状をしていないため、口の中を切る心配がありません。また、取り外しが可能なため管楽器も問題なく演奏できます。
iTero element(アイテロエレメント)を使用した負担の少ない治療
当院では、インビザライン専用の口腔内スキャナー「iTero element」を使用しております。
iTero element(アイテロエレメント)のメリット
お子さまの負担を軽減
従来の歯の型取りでは、シリコン材を噛んでいただく必要があります。そのため嘔吐反射や不快感などの問題があり、お子さまに大きな負担がかかっていました。iTeroであれば、口腔内をスキャナーでなぞるだけのため、お子様でも安心です。
スピーディに高精度のデータを取得できる
iTeroは、口の中をなぞるだけで高精度の歯型データを取得できます。また、歯型データを元に治療シミュレーションを作成し、治療前と治療途中、治療後の歯並びの確認が可能です。どのような歯並びになるのかが事前にわかるため、モチベーションアップに繋がります。
精密なマウスピースの作製
iTeroで取得した歯型データは、従来の印象材によって取得した歯型よりも精度が高いため、患者さまのお口にしっかり合うマウスピースを作製できます。
インビザライン・ファーストの注意点
1日22時間以上のアライナー装着が必要
インビザライン・ファーストの効果を引き出すには、1日22時間以上の装着が必要です。装着時間が不足していると、矯正期間が延びたりシミュレーション通りに矯正できなくなったりする恐れがあります。
マウスピース型矯正装置
(インビザライン・ファースト)の適応条件
- 第一大臼歯があり、切歯(乳歯もしくは永久歯)のうち最低2本が2/3以上萌出している
- 少なくとも3/4顎 に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯(3、4、5)が2本以上ある
詳しくは矯正相談時にお尋ねください。
よくある質問
インビザライン・ファーストを選択できる条件を教えてください。
混合歯列期の場合、次の条件を満たす必要があります。
- 第一大臼歯(6歳臼歯)が生えている
- 切歯(前歯)のうち、2本が2/3以上生えている
- 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または、未萌出(まだ生えていない)永久歯(3、4、5)が2本以上ある
適応可能かどうか、お子さまのお口の中を確認したうえでご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
インビザライン・ファーストは何歳から受けられますか?
歯の生え変わりの時期には個人差があるため一概には言えませんが、小学生以降をイメージしていただければと思います。永久歯への生え変わりが始まる頃から、前から7番目の第二臼歯が生えるまでの期間に行います。
インビザライン・ファーストを受ければ、大人になってから矯正歯科治療が不要になるのでしょうか?
インビザライン・ファーストは、顎の成長をコントロールして顎のスペースを確保し、将来的に永久歯がきれいに並ぶ環境を整えます。大人になってから矯正歯科治療が不要になる可能性もありますが、歯並びに満足できない場合は矯正歯科治療が必要です。いずれにしても、大人になってからの矯正歯科治療を非抜歯で進められたり、費用や治療期間を抑えられたりするなど、さまざまなメリットを得られます。